神谷浦
かみやうら
[現在地名]由良町神谷
由良湾の北岸にあって、東に重山(二六二・六メートル)がそびえる。北東は吹井浦、北は大引浦。西は岬の最先端下山の鼻で、その沖に烟島・鹿尾菜島がある。
慶長検地高目録では三尾川浦とともに衣奈村に含まれる。「続風土記」によると、慶安(一六四八―五二)の頃独立して一村をなしたという。延宝六年(一六七八)の「日高鑑」では田畑五町三反余、高七三石余、家数二七、人数一〇三、牛六で、家数の内訳は本役一一、半役七、無役六、庄屋・年寄・ありき各一。三枚帆の漁舟が六艘あり、加子米五石四斗、床銀一二匁を負担。その後漁業で著しい発展を示し、家数・人口とも急激に増加した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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