日本歴史地名大系 「神郡村」の解説 神郡村かんごおりむら 茨城県:筑波郡筑波町神郡村[現在地名]筑波町神郡臼井(うすい)村の南に所在。当村以西の耕地は古代条里遺構として知られ、村域に五反田(ごたんだ)・二反町(にたんちよう)・長町(ながちよう)・一丁田(いつちようだ)などの小字が残る。これらの条里田に引かれた用水がやがて神郡末水(かんごおりばつすい)として西方の大貫(おおぬき)村・杉木(すぎのき)村で再利用されている。普門(ふもん)寺は中世に小田氏の外護を受けており、当村域も小田氏領に属した時期があると考えられる。元禄三年(一六九〇)の筑波郡八ケ村書上控(石島家文書)によれば慶長一一年(一六〇六)に真壁藩浅野氏領となり、元和八年(一六二二)同氏の笠間移封により笠間藩領。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報