神願寺跡(読み)しんがんじあと

日本歴史地名大系 「神願寺跡」の解説

神願寺跡
しんがんじあと

[現在地名]當麻町大字染野小字神願寺谷

高雄たかお寺の別院で、白河院勅願所と伝えられるが廃寺となった。時願じがん寺ともいった。奈良県五條市の棚本家所蔵大般若経の建仁元年(一二〇一)の奥書に「観興寺 高雄寺別院 神願寺書写了」とある。「諸山縁起」には時願寺として「香寺なり。大石神は大高石なり。行道所あり」と注記、「帝王編年記」永仁六年(一二九八)四月一〇日条に「西大、招提、大安寺以下三十余ケ寺為関東将軍家後深草院皇子一品久明親王御祈祷所、停止寺領之違乱禁遏殺生之重罪」としてみえる諸寺のなかに「神願寺葛下郡二上山」とあり、平安末期から鎌倉末期にかけて栄えた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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