禅鞠・禅毱(読み)ぜんきく

精選版 日本国語大辞典 「禅鞠・禅毱」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐きく【禅鞠・禅毱】

〘名〙 坐禅の時に用いる、毛で作ったまり。坐禅の時、眠る者に投げつけて眠りをさますのに用いた。一説に、坐禅の時、みずから頭の上に載せて眠りを防ぐのに用いたとも。
平治(1220頃か)上「禅鞠と申し候。〈略〉たとへば、大師禅定のとき、ねぶりあれば、是を頂上におく」 〔釈氏要覧〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android