禅鞠(読み)ゼンキク

デジタル大辞泉 「禅鞠」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐きく【禅×鞠】

座禅のときに用いる、毛で作ったまり。眠る者に投げつけたり、また頭の上にのせて眠りを防いだりしたともいう。

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精選版 日本国語大辞典 「禅鞠」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐きく【禅鞠・禅&JISF4AB;】

  1. 〘 名詞 〙 坐禅の時に用いる、毛で作ったまり。坐禅の時、眠る者に投げつけて眠りをさますのに用いた。一説に、坐禅の時、みずから頭の上に載せて眠りを防ぐのに用いたとも。
    1. [初出の実例]「禅鞠と申し候。〈略〉たとへば、大師禅定のとき、ねぶりあれば、是を頂上におく」(出典:平治物語(1220頃か)上)
    2. [その他の文献]〔釈氏要覧〕

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