福之江浜(読み)ふくのえはま

日本歴史地名大系 「福之江浜」の解説

福之江浜
ふくのえはま

[現在地名]出水市福ノ江町

下知識しもちしき村に属した浜で、今釜いまがま町の南西に位置した。出水一〇ヵ浦の一つで、文化三年(一八〇六)改の諸浦御奉公並万上納物定(列朝制度)では福之江浦とみえ江内えうち(現高尾野町)野口のぐち浦と併記され、合せて浦男女八一人、浦水手役四八人立で、雇水手役は免除され、魚運上銀はしよう町に入れていた。「出水記」には「福地の理」とあり、また浜とよばれているように元来は漁師集落であったが、江戸時代中期以降下鯖淵しもさばぶちこめ湊が手狭となり、さらに沖積土が堆積してきたこともあって、当浜に同湊の機能の一部が移された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android