禿居士(読み)とくこじ

精選版 日本国語大辞典 「禿居士」の意味・読み・例文・類語

とく‐こじ【禿居士】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 剃髪し、形は僧であって、半僧半俗生活をしている人や堕落した僧をののしっていう語。かぶろこじ。禿。
    1. [初出の実例]「身非俗非道禿居士」(出典:日蓮遺文‐忘持経事(1276))
  3. 僧が自分のことをへりくだっていう語。愚禿。

かぶろ‐こじ【禿居士】

  1. 〘 名詞 〙 頭を剃り、形だけは僧で、俗人の生活を送る半僧半俗の人をののしっていう語。破戒僧。堕落僧。
    1. [初出の実例]「破戒無漸なるを、禿居士(カフロこじ)とも云ひ、袈裟(けさ)をきたる賊とも云へり」(出典:梵舜本沙石集(1283)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む