禿立(読み)かぶろだち

精選版 日本国語大辞典 「禿立」の意味・読み・例文・類語

かぶろ‐だち【禿立】

〘名〙
遊女として勤めに出る前の養成期間である禿④の年ごろ。六、七歳から一三、四歳ぐらいまでをいう。
浮世草子・好色一代女(1686)一「惣じて流れのこと業(わざ)禿立(カブロダチ)より見ならひ、わざとをしへる迄もなし」
② 禿を経て遊女になったもの。遊女の道をよくわきまえているとされた。かぶろあがり。
評判記・嶋原集(1655)松之部「心のよはきは、かぶろ立(タチ)ならねば理とや申侍らん」
③ 禿のなりふり。
※浮世草子・男色大鑑(1687)七「三枝哥仙が禿(カフロ)立。中川金之丞がやつし事」

かむろ‐だち【禿立】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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