秀づ(読み)ヒズ

デジタル大辞泉 「秀づ」の意味・読み・例文・類語

ひ・ず〔ひづ〕【秀づ】

[動ダ下二]《「ほ(穂)い(出)づ」の音変化》
穂が出る。穂を出す。
「あしひきの山田作る児―・でずとも縄だにへよ守ると知るがね」〈・二二一九〉
ぬきんでる。ひいでる。
和漢の才にみな―・でて」〈愚管抄・四〉

ひ‐い・ず〔‐いづ〕【秀づ】

[動ダ下二]ひいでる」の文語形

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精選版 日本国語大辞典 「秀づ」の意味・読み・例文・類語

ひ・ずひづ【秀】

  1. 〘 自動詞 ダ下二段活用 〙 ( 「穂(ほ)(い)づ」の変化したもの )
  2. 穂が出る。草などが穂を出す。
    1. [初出の実例]「石上(いそのかみ)布留早稲田を秀(ひで)ずとも縄(なは)だに延(は)へよ守りつつ居らむ」(出典万葉集(8C後)七・一三五三)
  3. 人の能力が他よりぬきんでる。ひいでる。〔享和本新撰字鏡(898‐901頃)〕
    1. [初出の実例]「和漢の才にみなひでて」(出典:愚管抄(1220)四)

ひ‐い・ず‥いづ【秀】

  1. 〘 自動詞 ダ下二段活用 〙ひいでる(秀)

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