日本大百科全書(ニッポニカ) 「私設取引システム」の意味・わかりやすい解説 私設取引システムしせつとりひきしすてむProprietary Trading System 証券取引所を経由せずに、証券会社が株式等の売買を成立させる仕組みのこと。略称、PTS。1998年(平成10)証券取引法(現、金融商品取引法)の改正により取引所集中の原則が撤廃されたことに伴い、新たな証券業務として位置づけられることとなった。[編集部 2021年3月22日][参照項目] | 証券業 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
知恵蔵mini 「私設取引システム」の解説 私設取引システム(PTS) 証券取引所を介さずに有価証券を売買することができる電子取引システムのこと。証券取引所が開場していない夜間や早朝でも取引ができるため、時差の大きい日米間などでもリアルタイムで売買できるのが特徴。1998年の証券取引法改正によって開設が可能となったものの、流動性や利便性の低さなどから当初は普及が進まなかった。しかし、2020年に東京証券取引所でシステム障害によって取引が終日行えなくなったことを機に、その代替としてPTSが再び注目を集めている。インターネット証券大手SBIホールディングス株式会社は21年3月、大阪で新たなPTSの運営会社を立ち上げることを発表した。 (2021-2-12) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報