デジタル大辞泉 「PTS」の意味・読み・例文・類語 ピー‐ティー‐エス【PTS】[Proprietary Trading System] 《Proprietary Trading System》証券取引所を通さずに有価証券を売買することができる、コンピューターネットワークを利用した取引システム。証券会社などが独自に開設しているもので、夜間など取引所の立会時間外も取引を行うことができる。私設取引システム。私設電子取引所。[補説]日本では、平成10年(1998)施行の金融システム改革法によって、証券取引所を通さずに上場証券を売買することができるようになり、証券会社は金融庁の認可を受けて私設取引システムを開設・運営できるようになった。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
知恵蔵mini 「PTS」の解説 PTS 日本において、金融商品取引所を介さずに有価証券を売買できるシステムのこと。「私設取引システム」(Proprietary Trading System)の略称で、証券会社が独自に作っているコンピューター・ネットワーク上の市場取引システム。1960年代より同様のシステムが米国で広がり、日本では98年12月から開設・運営が認められた。主な特徴は、証券取引所で取引する手数料より安いこと、証券取引所の取扱い時間外でも取引ができること(特に夜間)。日本では2011年までは多数の証券会社がPTS事業に参入していたが、規制の問題があり利用促進が図れなかったため、14年6月現在、SBIジャパンネクスト証券株式会社など数社しか残っていない。 (2014-6-25) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報
知恵蔵 「PTS」の解説 PTS 私設取引システム。日本版ビッグバンの結果、証券の売買を取引所に集中する義務が撤廃された。このため、証券会社が自ら設置したコンピューターのネットワーク上での証券売買が可能となった。このネットワークあるいはシステムのことをPTSと呼ぶ。2001年にマネックスナイター、06年9月にオークション方式のkabu.comPTS、07年8月にジャパンネクストPTSが開設された。いずれも夜間取引。夜間に取引ができるメリットはあるが、07年10月時点ではまだ参加者も限られており、通常の取引所における取引に大きな影響を与えるには至っていない。 (熊井泰明 証券アナリスト / 2008年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報