秋の蛍(読み)あきのほたる

精選版 日本国語大辞典 「秋の蛍」の意味・読み・例文・類語

あき【秋】 の 蛍(ほたる)

① 秋まで生き残っている蛍。衰えていくものをたとえていうことが多い。秋蛍。《季・秋》
※是貞親王歌合(893)「おく露に朽ち行く野辺草の葉や秋の蛍となりわたるらむ〈壬生忠岑〉」
山廬集(1932)〈飯田蛇笏〉「たましひのたとへば秋のほたるかな」
② 蛍の一種。夏に産んだ卵から初秋に生まれてくるもの。形も小さく、発光も弱い。京都では、病蛍(やみぼたる)と称して捕えないという。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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