秋果つ(読み)あきはつ

精選版 日本国語大辞典 「秋果つ」の意味・読み・例文・類語

あき【秋】 果(は)

  1. 秋の季節が終わる。秋暮る。「飽き果つ」の意を掛けて用いる場合が多い。
    1. [初出の実例]「かれる田に生ふるひづちの穂(ほ)にいでぬは世を今更に秋はてぬとか〈よみ人しらず〉」(出典古今和歌集(905‐914)秋下・三〇八)
    2. 「たそがれ時の、いみじく心細げなるに、雨は、冷やかにうちそそぎて秋はつる気色(けしき)のすごきに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)総角)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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