科戸(読み)しなと

精選版 日本国語大辞典 「科戸」の意味・読み・例文・類語

し‐な‐と【科戸】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しなど」とも。「し」は風の意、「な」は連体格を示す助詞で「の」の意、「と」は場所の意 ) 風の起こる所。「書紀‐神代上」に見える風神級長戸辺命(しなとべのみこと)の名がある。
    1. [初出の実例]「出で立つ所は、しなとのはらの上(かみ)のかたに、天の川のほとり近く、鵲(かささぎ)の橋づめに侍り」(出典堤中納言物語(11C中‐13C頃)よしなしごと)

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