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租税法律主義 そぜいほうりつしゅぎ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

租税法律主義
そぜいほうりつしゅぎ

租税の賦課徴収は議会の制定した法律によらねばならないという原則で,マグナ・カルタに由来する「代表なくして課税なし」の原則をより現代的に表現したもの。日本国憲法も「あらたに租税を課し,又は現行の租税を変更するには,法律又は法律の定める条件によることを必要とする」 (84条) と規定して,この原則を明らかにしている。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵2015の解説

租税法律主義

租税の賦課・徴収は、必ず国民を代表する議会の決めた法律によらなければならない、という近代税制の基本原則(地方税については租税条例主義)。近代前の国家では、封建領主や国王が、国民の自由や財産に対して勝手に干渉することが多かった。近代市民革命は、国王などが人民から一方的に税金を取り立てるという封建体制を変え、税制を議会のコントロールの下に置くことが出発点だった。「代表なければ課税なし」と表現されるように、国民は法律の定めによってのみ税金を納めることが原則。日本国憲法は30条と84条で租税法律主義を規定しており、これが税法の解釈・適用の指針となっている。課税に疑いのある場合には法的根拠を確かめることが重要。

(浦野広明 立正大学教授・税理士 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

租税法律主義

憲法84条は「新たに租税を課し、または現行の租税を変更するには、法律または法律の定める条件によることを必要とする」と定めている。英国の「代表なければ課税なし」の原理に由来。行政の恣意(しい)的な課税から国民を守るための規定だ。租税とは「国や地方公共団体が課税権にもとづき、経費にあてるために強制的に徴収するもの」とされる。租税法律主義と国保をめぐっては、「税方式」を採用した秋田市の例で、82年に仙台高裁秋田支部が「地方税も課税要件と手続きは条例で明示されなければならない」として、税率の算定方式だけを示した同市条例を違憲と判断している。

(2006-02-28 朝日新聞 朝刊 2社会)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

そぜい‐ほうりつしゅぎ〔‐ハフリツシユギ〕【租税法律主義】

租税の課税または変更は、法律の定めによるとする原則をいう。日本国憲法第84条に定める。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
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大辞林 第三版の解説

そぜいほうりつしゅぎ【租税法律主義】

租税の賦課・徴収は必ず法律の根拠に基づいて行われなければならないとする考え方。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の租税法律主義の言及

【国会】より

…第3に,国の財政処理権は国会の議決に基づいて行使されなければならない(83条)。租税の賦課・変更は法律に基づかなければならず(84条,租税法律主義),国費の支出,国の借金については,国会の議決が必要である。国の収入支出の決算は内閣から独立した会計検査院が検査する。…

【租税】より

…国営企業の利潤納付は計画利潤のほぼ2/3にのぼり,残りの1/3が留保され,企業活動の効率向上となるように税制の仕組みがつくられていた。【古田 精司】
【租税と法】

[租税法律主義]
 租税は以上のように,公共サービスの資金として,直接の反対給付なしに,国民の富の一部を強制的に国(地方公共団体を含む。以下同じ)の手に移すものであるから,租税の賦課・徴収は必ず法律の根拠にもとづいて行われなければならない。…

【納税者】より

…そこで,こうした国民と外国人とを包括して納税者という範疇でとらえるわけである。納税者の権利保護の根本に存在する憲法上の原則は租税法律主義,すなわち,何人も国民を代表する機関である国会により制定された法律の定めに基づくことなくして租税を課されないという原則である(憲法84条)。 租税法律主義の原則は,絶対主義国家のもとで,王の恣意的な課税に反対する市民階級が市民革命をとおして,〈代表なければ課税なし〉という原則をしだいに定着させていった結果成立したものである。…

【納税の義務】より

…しかし他方で国民は無条件に納税の義務を負うわけではない。すなわち中世国家においては国王がしばしば課税権を恣意的に行使し,そのため封建領主や市民階級の不満が高まったが,それが市民革命の引き金となって〈議会の同意がなければ課税されない〉という原則(租税法律主義)が確立し,さらにそれが今日の議会主義の成立を促す端緒となった。こうして納税の義務は,課税権の行使に同意する国民の権能や参政権と対をなすものと考えられてきたのである。…

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