現行
げんぎょう
仏教用語。唯識説によると,人間の心の根底をなす普遍的な本識である阿頼耶識には,この世の一切のものを生じる原因としての種子 (しゅうじ) が蔵されているが,この種子より生じた事象を現行といい,その現象を種子生現行という。生じた現行が必ず新しい種子を阿頼耶識のうえに付加することを現行熏種子という。
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げん‐こう ‥カウ【現行】
〘名〙
① 現在、行なわれていること。特に、法律などが現在施行されていること。
※
高野山文書‐寛正二年(1461)八月一七日・学侶若衆評定事書案「年年之依怙太以為
二現行
一処也」
② 犯罪を目の前で行なうこと。
※一九二八・三・一五(1928)〈小林多喜二〉五「
賭博、密淫売の現行あり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
げん‐こう〔‐カウ〕【現行】
現在行われていること。「現行の制度」「内容は現行どおりで変更はない」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報