税率(読み)ぜいりつ

精選版 日本国語大辞典 「税率」の意味・読み・例文・類語

ぜい‐りつ【税率】

〘名〙 税額を算定するために課税標準に対して適用される一定比率をいう。比例税率累進税率に区分される。
大日本帝国憲法(明治二二年)(1889)六二条「新に租税を課し及税率を変更するは法律を以て之を定むべし」

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デジタル大辞泉 「税率」の意味・読み・例文・類語

ぜい‐りつ【税率】

税額を算定するために、課税標準に対して適用される比率。課税率

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改訂新版 世界大百科事典 「税率」の意味・わかりやすい解説

税率 (ぜいりつ)

税額を算出するために課税標準に対して適用される比率のこと。所得税固定資産税のように,課税標準が金額ないし価額をもって定められている場合には,百分比や万分比で定められるのが普通である。また,酒税のように課税標準が数量をもって定められている場合には,課税標準の一単位につき一定の金額で示される。金額ないし価額を課税標準とする場合には,比例税率といって,課税標準の大小に関係なく税率が一定している場合と,累進税率(〈累進税・逆進税〉の項参照)といって,課税標準が大きくなるに従って税率も高くなる場合とがある。累進税率の中には,課税標準が大きくなるに従ってその全体に対して単純に高率を適用する単純累進税率と,課税標準を多数の段階に区分し上の段階に進むに従って逓次に高率を適用する超過累進税率とがある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「税率」の意味・わかりやすい解説

税率
ぜいりつ

課税物件課税標準と並ぶ課税要件一つ。税額を算出するため課税標準に対して適用される比率をいう。課税標準が数量をもって定められる場合は課税標準につき単位あたり一定の金額で示され,金額あるいは価額によって定められる場合は百分比で示されることが多い。百分比の定め方には,金額などに比例して定められる比例税率,累進的に定められる累進税率などがある。

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