程拍子(読み)ほどびょうし

精選版 日本国語大辞典 「程拍子」の意味・読み・例文・類語

ほど‐びょうし‥ビャウシ【程拍子】

  1. 〘 名詞 〙 拍子の緩急伸縮の程あい。また、その法則。能楽用語から、連歌の付句法にも転用された。一説に、程と拍子の意で、「程」は適当な間をもたせた拍子(または拍子のあいだの間)、「拍子」は間髪を入れない速い拍子とする。のち、広く、程よく拍子を合わせること、程よい拍子の意でも用いられる。
    1. [初出の実例]「とうりゃうのをきてのほどびゃうしを、心中に安得して、くきゃう同心の曲風をなすべし」(出典:習道書(1430))
    2. 「程拍子あふやうれしき河鼓〈清高〉」(出典:俳諧・唐人躍(1677)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の程拍子の言及

【程】より

…古くは拍子関係の用語として用いられた。雅楽では拍子別に竜笛(りゆうてき)の奏法を説明した《十操記》(919年成立と伝えられる)に,〈拍〉や〈間〉とともに〈程〉が見えるほか,能でも世阿弥が座衆の心得を説いた《習道書(しゆどうしよ)》(1430)に〈程拍子〉(間拍子の意)として出てくる。また歌舞伎でも,舞踊中心の理論書である《舞曲扇林(ぶきよくせんりん)》に〈程拍子〉の語を見いだせる。…

※「程拍子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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