日本歴史地名大系 「種徳院」の解説 種徳院しゆとくいん 栃木県:安蘇郡田沼町戸奈良村種徳院[現在地名]田沼町戸奈良戸奈良(となら)の北方、足尾(あしお)山地の南端にある。万年山と号し曹洞宗。本尊釈迦如来。永享一〇年(一四三八)佐野師綱夫人徳子が、下総総寧(そうねい)寺(現千葉県市川市)の宗睦を招いて田沼の田沼氏館の西方に開創したという。「下野国誌」では佐野清綱が宝治元年(一二四七)に開いたと伝えている。文安二年(一四四五)佐野家より寺領五〇貫文が寄進され、永禄二年(一五五九)現在地に移転したという。慶安二年(一六四九)幕府より二一石五斗の朱印地を与えられ、幕末に至る(「朱印状写」神奈川県石井孝文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by