稲光名(読み)いなみつみよう

日本歴史地名大系 「稲光名」の解説

稲光名
いなみつみよう

宇佐宮領の京都庄を構成していた名の一つ。現苅田町南西部の大字稲光を遺称地とし、行橋平野の北西部、小波瀬おばせ川に注ぐしら川の右岸一帯に比定される。建久八年(一一九七)豊前国図田帳写(到津文書/鎌倉遺文二)に宇佐宮領として「稲光五十丁」とみえる。嘉禄二年(一二二六)一〇月二六日の関東御教書案(同文書/鎌倉遺文五)によると、宇佐宮大宮司家が相伝していたらしく、権大宮司宇佐公政が舎兄公隆による「京都庄稲光名田」押領幕府へ提訴している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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