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棟札 むなふだ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

棟札
むなふだ

建築物の造営や修復の際に,その建物の由緒や建築関係者,建築年月日などを記した札。木製の板に墨書して,屋根裏棟木や束 (つか) に打付けるのが一般的。古くは木に直接書いていたが,鎌倉時代末から板に書くようになり,次第に記載内容の詳しいものもできた。

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デジタル大辞泉の解説

むな‐ふだ【棟札】

棟上げのとき、工事の由緒・年月日・建築者・工匠などを記して、棟木に打ちつける札。むねふだ。

むね‐ふだ【棟札】

むなふだ」に同じ。

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百科事典マイペディアの解説

棟札【むなふだ】

棟木銘。建築物の建築の由来,建築者,大工,建築年月日,修理記録などを記録した木札。建物の屋根裏の棟木にうちつけられたり,屋根裏に納められた。中尊寺の1122年のものが現存最古で,鎌倉時代以後多く,建築関係史料として貴重。
→関連項目棟梁

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世界大百科事典 第2版の解説

むなふだ【棟札】

建物の由緒,工事年月日,建築主(施主),工事担当者(工匠)などを書き,棟上式(むねあげしき)で棟木(むなぎ)に打ちつける札。修・改築の際に入れることもある。多くは木製だが,銅製,瓦製もある。〈むねふだ〉〈とうさつ〉ともいい,建物の歴史を知る最良の資料である。棟木に打ちつけず,屋根裏に納めることもある。古くは長い矩形のものもあるが,上部を山形にし,大きな将棋の駒のような形とするものが多い。中尊寺の1122年(保安3)のものが現存最古のものであるが,文字が不明瞭である。

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大辞林 第三版の解説

むなふだ【棟札】

棟上げの際、施主・施工者・年月日・工事の由緒などを記して棟木に打ちつける札。棟木に直接書いたもの(棟木銘)もある。むねふだ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

棟札
むなふだ

建築物の創建または修理に際して、その事実を木札などに記して棟や梁(はり)に打ち付けた記録である。その多くは建造の年月日、建築主、工匠の名前などを記す。家の守護神の名を記したり、呪文(じゅもん)を記したものもある。一般に薄く細長い板で、頭部は多く山形をなし、呪物などとともに箱に入れる場合もある。同じような記録は棟や梁などに直接記される棟木銘にもみられ、これが棟札の起源であるといわれている。現存する古い例としては、岩手県・中尊寺蔵の棟札(保安(ほうあん)3年〈1122〉)、同金色堂の棟木銘(天治(てんじ)元年〈1124〉)、また奈良・東大寺三月堂礼堂の棟札(正治(しょうじ)元年〈1199〉)がある。民家では奈良県五條(ごじょう)市五條の栗山(くりやま)家が慶長(けいちょう)12年(1607)の棟札を残し、現存する最古の町屋とされている。[神野善治]

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世界大百科事典内の棟札の言及

【棟札】より

…中尊寺の1122年(保安3)のものが現存最古のものであるが,文字が不明瞭である。文字の明確なものでは,東大寺法華堂の〈正治元年(1199)八月八日〉の年月日と〈木工大工権守国宗〉の工匠名などがある棟札が古い。札ではなく棟木や梁に直接書くこともあり,これを棟木銘,棟木墨書と呼ぶ。…

※「棟札」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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