稲用保(読み)いなもちほ

日本歴史地名大系 「稲用保」の解説

稲用保
いなもちほ

三加茂町加茂かも稲持いなもち付近に比定される。加茂地域には京都賀茂別雷かもわけいかずち社領の福田ふくだ庄があったと考えられるので、当保はきわめて小規模の所領であったと推定される。正平二一年(一三六六)七月四日の政氏預ケ状写(喜多文書)阿波国「稲用保」とみえ、同じ三好郡内の金丸かなまる庄や井川いかわ(現井川町)とともに、細川阿波守政氏により祖山一族に兵粮料所として預け置かれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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