稲郷村(読み)とうごうむら

日本歴史地名大系 「稲郷村」の解説

稲郷村
とうごうむら

[現在地名]大野市稲郷

清滝きよたき川の右岸に位置し、枝村として上据かみしがらみ村がある。永禄一二年(一五六九)六月一六日宝慶寺寺領目録(宝慶寺文書)御給ごきゆう村の項に「五百文 稲郷 開円」とみえる。

慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図には「稲郷」として高一〇一八・〇〇八石とあり、正保郷帳によれば田方八九八石余・畠方一二〇石余。郷帳類では高は変わらないが寛政六年(一七九四)一〇月の稲郷村年貢免状写(土蔵昇家文書)以降の文書・記録では高一一〇八・三八八石となる。なお慶長一三年一二月二八日稲郷村年貢皆済状(土蔵市右衛門家文書)に「高四百石ハ 稲郷村分」とあるが、何を示すのかは不明。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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