穂に出ず(読み)ホニイズ

デジタル大辞泉 「穂に出ず」の意味・読み・例文・類語

・ず

穂先に実を結ぶ。
「―・でたる田を、人多く見さわぐは、稲刈るなりけり」〈・二二七〉
外に現れ出て、人目につくようになる。
「―・でぬもの思ふらししのすすき招くたもとの露しげくして」〈宿木

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 実例 石上 初出

精選版 日本国語大辞典 「穂に出ず」の意味・読み・例文・類語

ほ【穂】 に 出(い)

  1. 穂となってぬき出る。穂先に実を結ぶ。
    1. [初出の実例]「めづらしき君が家なるはなすすき穂出(ほにいづる)秋の過ぐらく惜しも」(出典万葉集(8C後)八・一六〇一)
  2. 外に現われ出る。人目につくようになる。表面に出る。穂に現われる。
    1. [初出の実例]「石上(いそのかみ)ふるのわさ田の穂爾波不(ほニハいでず)心の中に恋ふるこのころ」(出典:万葉集(8C後)九・一七六八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

1 《「礼記」月令から》カワウソが自分のとった魚を並べること。人が物を供えて先祖を祭るのに似ているところからいう。獺祭魚。おそまつり。うそまつり。2 《晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座...

獺祭の用語解説を読む