穂向(読み)ほむけ

精選版 日本国語大辞典 「穂向」の意味・読み・例文・類語

ほ‐むけ【穂向】

  1. 〘 名詞 〙 稲や薄(すすき)の穂などが一方になびき向かうこと。穂をなびき向かせること。また、その穂。
    1. [初出の実例]「乱れ蘆のほむけの風のかたよりに秋をそよするまのの浦波〈藤原良経〉」(出典:正治初度百首(1200)秋)

ほ‐むき【穂向】

  1. 〘 名詞 〙 実った稲などの穂が一方に傾いていること。また、その穂。
    1. [初出の実例]「秋の田の穂牟伎(ほムキ)見がてりわが背子がふさ手折りける女郎花かも」(出典万葉集(8C後)一七・三九四三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android