日本歴史地名大系 「穴闇村」の解説 穴闇村なぐらむら 奈良県:北葛城郡河合町穴闇村[現在地名]河合町高塚台(たかつかだい)二―三丁目・大字穴闇・西穴闇川合(かわい)村西方の丘陵付近に立地する。永承二年(一〇四七)の大和国大田犬丸負田結解(東大寺文書)には「十二条二里長倉里」、承暦元年(一〇七七)の検田帳(東大寺文書)には「広瀬郡北郷十二条二里長蒼里」とあり、この条里は穴闇村に該当し、「和名抄」広瀬郡下倉(しもくら)郷の地域であろう。長倉・長蒼は穴闇のことである。平治(一一五九―六〇)頃の大和国小東庄坪付(東大寺文書)には「北郷中闇村十二条二里六坪」とあり、現在中良塚(なからづか)の小字も残る。慶長郷帳には「名闇村」、村高は七三三・八四石。万治三年(一六六〇)の郷帳には「穴暗村」ともみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by