空桑(読み)くうそう

精選版 日本国語大辞典 「空桑」の意味・読み・例文・類語

くう‐そう‥サウ【空桑】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 葉の少なくなった桑。
      1. [初出の実例]「空桑葉落風蕭瑟、一抹斜陽幾度愁」(出典:松山集(1365頃)哭母)
    2. 仏門の徒。僧。
      1. [初出の実例]「昔慣空桑之風」(出典:権記‐寛弘八年(1011)八月一一日)
      2. [その他の文献]〔新唐書‐傅奕伝〕
    3. [ 二 ][ 三 ]地名から、瑟(しつ)をいう。
  2. [ 2 ]
    1. [ 一 ] 古代中国の地名。殷の賢人伊尹(いいん)の生地。現在の河南省陳留県の南。
    2. [ 二 ] 古代中国の地名。孔子の生地。現在の山東省曲阜県の南。
    3. [ 三 ] 中国古代の山名。瑟という楽器の名産地。〔周礼春官・大司楽〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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