空沢遺跡(読み)からさわいせき

日本歴史地名大系 「空沢遺跡」の解説

空沢遺跡
からさわいせき

[現在地名]渋川市行幸田 空沢

榛名はるな山東麓に位置する複合遺跡で、古墳と縄文から平安に及ぶ住居跡などを検出した。付近は幾筋もの小河川により開析され、山地傾斜が五〇〇メートルまで迫っている。標高は一九五―二〇〇メートル、南方向に延びる台地である。北側は唐沢からさわ川に切られ崖状を呈し、すぐ東は水田で比高は一二メートルほど。調査された遺構は縄文中期の敷石住居、古墳一九基、平安時代の集落一二軒など。中心となるのは古墳群で、とくに榛名FA・FP軽石層との関連が注目される。FA軽石層下の古墳は五基あるが群集しており、群集墳の発生や型態の新しい資料を提供した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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