デジタル大辞泉
「空薫き」の意味・読み・例文・類語
そら‐だき【空▽薫き/空×炷き】
1 前もってたくか別室でたくかして、どこからともなくにおってくるように香をたきくゆらすこと。
「簾内より―の香、馥しく匂ひ出でぬ」〈今昔・二四・六〉
2 どこからともなくにおってくるよいにおい。
「にほひくる花橘の―はまがふ蛍の火をやとるらん」〈夫木・七〉
[補説]書名別項。→空薫
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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そら‐だき【空薫・空炷】
- 〘 名詞 〙
- ① どこからともなく匂ってくるように香をたくこと。また、前もって香をたいておくか、あるいは別室で香をたいて匂ってくるようにすること。
- [初出の実例]「簾の内より空薫の香、馥(かうばし)く匂出ぬ」(出典:今昔物語集(1120頃か)二四)
- ② どことも知れず漂ってくるかおり。
- [初出の実例]「にほひ来る花橘のそらたきはまかふ蛍の火をやとるらん〈殷富門院大輔〉」(出典:夫木和歌抄(1310頃)七)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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