窒素硬化鉄(読み)ちっそこうかてつ(その他表記)nitrided steel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「窒素硬化鉄」の意味・わかりやすい解説

窒素硬化鉄
ちっそこうかてつ
nitrided steel

窒化させて,表面を硬化した鉄鋼アンモニア気流中において加熱することにより,アンモニアの分解した発生期状の窒素と化合して,窒化鋼の表面が硬化する。窒素の浸入層は比較的薄いが,その部分に高硬度の窒化層ができる。窒化鋼は窒化処理によって硬い表面をもつ靭性に富む鋼となる。浸炭法に比べて,表面の耐摩耗性と耐食性が大きく,処理による変形量も小さい。高速内燃機関のシリンダ,ゲージ類,ポンプシャフト,ミシン部品などに用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む