窒化処理(読み)チッカショリ

化学辞典 第2版 「窒化処理」の解説

窒化処理
チッカショリ
nitriding

高温度でアンモニアガスは,

NH3 N + 3H

のように分解し,発生期のNは鉄中に拡散していく.AlやCrを含む鋼の表面層はこのときいちじるしく硬化する.窒化鋼としてはAl-Cr-Mo鋼やCr-V鋼が用いられる.窒化処理とはアンモニア気流中で500~550 ℃,20~100 h 加熱後徐冷することである.浸炭硬化に比較して拡散深さは浅いが,表面硬さは大きい.窒化法の利点は,
(1)処理温度が低いのでひずみが少ない,
(2)焼入れを必要としないので内部の結晶粒成長がない,
(3)表面硬さが大きいので耐摩耗性がよく,また耐食性も良好である,
などがあげられるが,欠点は処理時間が長いことである.近年では,窒素プラズマを用いたプラズマ窒化も行われている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む