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窮乏化成長 きゅうぼうかせいちょうimmiserizing growth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

窮乏化成長
きゅうぼうかせいちょう
immiserizing growth

インドの経済学者 J.バグワティによって主張された概念で,一国の経済成長の努力が,交易条件の不利化を通して経済的厚生がむしろ悪くなるという結果に終るような場合をいう。経済成長は輸入需要を増大させ,貿易収支が均衡するには交易条件の不利化,すなわち外国製品を高く購入しなければならず,そのため実質所得はその分だけ低下することになり,経済成長による社会的厚生の増大を相殺してマイナスになることもある。1次産品を輸出して工業品を輸入している発展途上国では輸入需要所得弾力性が大きいので窮乏化成長に陥りやすく,人口成長も考慮すれば1人あたりの実質所得はさらに悪くなる。南北貿易では,先進国の発展のために発展途上国に犠牲を強いるということになりやすく,南北関係を一層悪化させている。

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