普及版 字通 「窶(漢字)」の読み・字形・画数・意味
14画
(異体字)窶
16画
[字訓] まずしい・やつれる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は婁(ろう)。婁に(く)の声がある。〔説文〕七下に「禮無きの居なり」とし、婁声とする。〔釈名、釈姿容〕に「數はほ局縮のごとし。皆小なるなり」とする。數(数)は婦人の巻きあげ髪を殴(う)つ形で、髪が乱れほつれる意。は中に仕える女が乱れ髪のまま飾りを加えない姿であるから、貧苦の意となるのであろう。みすぼらしく、やつれた姿容をいう。飾りの盛んな姿は、妻・(敏)・(繁)・毒のような字形で示される。はまた窶に作るが、俗体である。
[訓義]
1. まずしい、やつれる。
2. みだれる、小さい。
3. 甌(おうろう)、小さな岡。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ムナシ・マヅシ・ツタナシ・ヤツヤツシ 〔字鏡集〕窶 ツツセシ・イヤシ・マヅシ・ツタナシ・ヤツヤツシ・ムナシ・アナ
[熟語]
艱▶・国▶・困▶・蹙▶・小▶・人▶・数▶・壻▶・▶・貧▶・乏▶・民▶・陋▶
[下接語]
甌・寒・羈・窮・孤・困・・貧
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報