立合町(読み)たちあいまち

日本歴史地名大系 「立合町」の解説

立合町
たちあいまち

[現在地名]津市南中央みなみちゆうおう

岩田いわた町の南端で伊勢参宮街道は左へ曲がるが、そこからが立合町で、元禄六年(一六九三)調の津町間数調(津市史)によると、町の長さ二町一四間、「内三十四間片側は弁財町」とあり、町東端部は右側が立合町、左側が弁財べざい町となる。元禄五年「立合町並六十五軒」とある(同書)

町名について「草蔭冊子」に「昔時米相場の立合所ありしを以て、此の名ありと云ふ」とあるが、米相場立会所が存在した形跡はなく疑わしい。岩田組大庄屋川北清右衛門から、津町年寄伊藤又五郎へ提出した享保七年(一七二二)五月一〇日書状(津市史)に「年久敷儀、殊に立合町は岩田村の内にて、追々に家建申候故、何十年以前より建初候哉、慥成儀難知候」とあり、徐々に家並がそろっていった様子がわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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