普及版 字通 「竦(漢字)」の読み・字形・画数・意味
竦
12画
[字訓] つつしむ・おそれる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は束(そく)。束に悚(しよう)の声がある。〔説文〕十下に「(つつし)むなり」とし、字を立と束との会意にして、「自ら申束(しんそく)する」意とする。自らひきしめる意であるが、竦はおそらく聳と声義近く、すくむような姿勢をいう字であろう。ゆえに敬懼の意となるので、申束の意を以て束に従うのではない。
[訓義]
1. すくむ、つまだつ、のびあがる。
2. つつしむ、おそれる、おどろく、そのような心情を示すようす。
3. にわか、にわかにうごく。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕竦 アガル・アグ・ノボル・ソバタツ・ウヤマフ・タツ・オソル・ウハル・イヨヨカナリ・イヨヨカニ・アラシ・ススム・ソビケリ/竦 アガリヌケテタリ 〔字鏡集〕竦 アラシ・ハサム・ヤカル・ハゲム・ススム・ヲハル・ヲソル・ノボル・ヌキツ・トル・タツ・アグ・ウゴカス・ウヤマフ・ソヒケリ・タチノボル・イヨヨカナリ・ヲヒケタリ・クハタツ・ソバタツ
[語系]
竦・悚・聳・慫siongは同声。身をすくめて立つ意から、その状態の心情をいう語となる。
[熟語]
竦意▶・竦焉▶・竦企▶・竦▶・竦懼▶・竦敬▶・竦▶・竦肩▶・竦健▶・竦削▶・竦耳▶・竦峙▶・竦秀▶・竦峭▶・竦竦▶・竦心▶・竦震▶・竦身▶・竦神▶・竦石▶・竦息▶・竦▶・竦動▶・竦服▶・竦抃▶・竦慕▶・竦勇▶・竦立▶・竦論▶
[下接語]
岸竦・恐竦・喬竦・驚竦・翹竦・玉竦・孤竦・高竦・骨竦・峻竦・上竦・森竦・戦竦・争竦・直竦・天竦・林竦
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報