竹内一次(読み)タケノウチ カズツグ

20世紀日本人名事典 「竹内一次」の解説

竹内 一次
タケノウチ カズツグ

明治・大正期の軍事探偵



生年
慶応4年7月(1868年)

没年
昭和2(1927)年9月18日

出身地
三河国(愛知県三谷町)

経歴
明治27年雑貨商人としてハワイへ渡ろうとするが失敗。のちウラジオストクで写真館を開業信用を得て同地居留民の団長となった。31年から川上操六参謀総長の命により秘密諜報任務に携わる。日露戦争中は一時帰国したが、戦後再びシベリアへ渡り、ハバロフスクで写真館を開いて諜報関係の軍人を援助した。大正10年日本のシベリア撤兵と共に帰国、東京で暮らした。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「竹内一次」の解説

竹内一次 たけのうち-かずつぐ

1868-1927 明治-大正時代の諜報(ちょうほう)員。
慶応4年7月生まれ。ハバロフスクで写真館をひらき,明治31年参謀総長川上操六の命により対露諜報任務に従事。日露開戦により一時帰国したが,戦後ふたたびハバロフスクで写真館をつづけ,坂部十寸穂(ますお)ら諜報関係の軍人をたすけた。昭和2年9月18日死去。60歳。三河(愛知県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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