竹内四ヶ村(読み)たけのうちしかむら

日本歴史地名大系 「竹内四ヶ村」の解説

竹内四ヶ村
たけのうちしかむら

[現在地名]福光町竹内たけうち

広瀬舘ひろせたち村の北東にあり、東は天神てんじん村。西方明神みようじん川が北東へ流れる。延慶四年(一三一一)二月一七日の藤原定継請文(仁和寺文書)によれば、同年石黒いしぐろ庄内弘瀬ひろせ郷雑掌と「竹内」の地頭小三郎定継との間で続いていた年貢検注をめぐる相論が和与となった。相論の対象となったのは地頭方に属する弘瀬郷重松しげまつ名吉五方で、竹内と号された。和与と同時に両者により承認、注進された弘安元年(一二七八)作田実検目録(同文書)によれば惣田数二町七段小、うち常不作二段・年不作二段・河成三段大・当不作五段が除田とされ、見作田は一町四段大で、地頭給田一町を除き定田は四段大となる。この分米は二石四斗八升六合余で、二斗が井料として除かれ、定米は二石二斗八升六合余、御服綿三分四朱四黍・段別布代五〇文となっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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