竹内景助（読み）タケウチ ケイスケ

20世紀日本人名事典

竹内 景助
タケウチ ケイスケ

昭和期の国鉄三鷹電車区検査係 三鷹事件被告。

生年

大正10(1921)年2月1日

没年

昭和42(1967)年

出身地

長野県

経歴

三鷹事件で逮捕された10人のうち、9人が一審で無罪となったのに対し、唯一無期徴役から三転四転のすえ昭和30年に最高裁で死刑が確定したが、再審請求中の42年に死去した。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

竹内景助 たけうち-けいすけ

1921－1967
大正10年2月1日生まれ。東京の国鉄三鷹電車区に勤務。昭和24年駅車庫から無人電車が暴走し死傷者26人をだした三鷹事件で逮捕される。単独犯行を自供するが,のち無罪を主張。ともに逮捕された他の9人は無罪となるが,30年最高裁で死刑が確定。再審請求中の昭和42年1月18日東京拘置所で病死。45歳。長野県出身。

出典　講談社

世界大百科事典（旧版）内の竹内景助の言及

【三鷹事件】より

…この事件直後，国鉄当局は国労中央闘争委員のうち共産党員ら17名を解雇し，これにより国鉄行政整理反対闘争は挫折させられた。東京地裁の判決は50年8月にあり，〈共同謀議は空中楼閣〉として飯田ら9名に(ほかに偽証罪に問われた2名も)無罪，竹内景助被告の単独犯行と断定し無期懲役とした。検察側の控訴による東京高裁の二審判決は51年3月にあり，竹内を死刑とし他を無罪とした。…

※「竹内景助」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」