竹田喜之助(読み)タケダ キノスケ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「竹田喜之助」の解説

竹田 喜之助
タケダ キノスケ


職業
あやつり人形師

資格
東京都指定無形文化財〔昭和30年〕

本名
岡本 隆郎(オカモト タカオ)

別名
前名=結城 糸城三(ユウキ シキゾウ)

生年月日
大正12年 6月27日

出生地
岡山県 邑久郡邑久村(邑久町)

学歴
東京大学第二工学部機械工学科〔昭和25年〕卒

経歴
祖父と父の影響で少年時代から芸能に親しむ。東大に進み航空工学を学ぶが、あやつり人形の結城孫昌(のちの竹田扇之助)との出会いからあやつり人形の世界に転じ、卒業後の25年結城孫太郎一座に入り結城糸城三を名乗る。30年竹田人形座設立と共に竹田喜之助と改名。伝統をふまえながら、からくり技術を導入して現代的な感覚に適応する人形を数多く制作、精巧で品のある人形は“喜之助人形”と呼ばれた。扇之助との名コンビで舞台やテレビで活躍し、32年「雪ん子」で芸術祭賞優秀賞を受賞。45年大阪万博では市川崑監督により「つる」を上演、評判を呼んだ。47年からは3度海外公演を行い、好評を博した。54年交通事故がもとで亡くなった。63年から郷里の岡山県邑久町で名前を冠した人形劇の祭典“喜之助フェスティバル”が開催される。代表作に「孫悟空」「宇宙船シリカ」「鶴の笛」「黒姫ものがたり」「明治はるあき」「百合若」などがある。

受賞
邑久町名誉町民〔平成3年〕

没年月日
昭和54年 9月5日 (1979年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「竹田喜之助」の解説

竹田喜之助 たけだ-きのすけ

1923-1979 昭和時代後期の人形師。
大正12年6月27日生まれ。昭和25年結城孫太郎一座にはいる。芸名は結城糸城三。30年竹田喜之助に改名。精巧で気品のある糸操り人形「喜之助人形」をつくり,昭和32年「雪ん子」で,40年「つるの笛」で芸術祭優秀賞を受賞した。昭和54年9月5日死去。56歳。63年より毎年郷里岡山県邑久町で「喜之助フェスティバル」がひらかれている。東京帝大卒。本名は岡本隆郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「竹田喜之助」の解説

竹田 喜之助 (たけだ きのすけ)

生年月日:1923年6月27日
昭和時代のあやつり人形師
1979年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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