竿縁(読み)サオブチ

デジタル大辞泉 「竿縁」の意味・読み・例文・類語

さお‐ぶち〔さを‐〕【×竿縁】

天井板を支えるために、また、装飾として、床の間平行に1尺5寸(約45センチ)ほどの間隔で取り付けた細長い材。

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精選版 日本国語大辞典 「竿縁」の意味・読み・例文・類語

さお‐ぶちさを‥【竿縁】

  1. 〘 名詞 〙 天井板の下板と直角方向にある細長い材。天井板を支えるため、あるいは、天井の化粧用としても用いる。ふつう、三〇センチメートルから四五センチメートル程度の間隔に並べて、両端を天井回り縁に打ちつけ、中央で下がらないよう梁(はり)から釣ってある。〔日本建築辞彙(1906)〕
    1. [初出の実例]「天井はまださをぶちを入たばかり」(出典:合巻・出世奴小万伝(1833))

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世界大百科事典(旧版)内の竿縁の言及

【天井】より

…安価な構法としては打上げ材に化粧セッコウボードや化粧合板を用いる。和室の天井には打上げ天井ではなく,竿(棹)縁(さおぶち)と呼ばれる細い材を30~60cmの間隔で回り縁(まわりぶち)にかけ渡し,その上にそれと直角に天井板を張る竿縁天井が用いられるのが一般的であった。現在ではつき板仕上げなどを施した工場生産品のパネルが用いられることが多い。…

※「竿縁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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