笠仏甕棺群(読み)かさぼとけかめかんぐん

日本歴史地名大系 「笠仏甕棺群」の解説

笠仏甕棺群
かさぼとけかめかんぐん

[現在地名]山鹿市南島 笠仏

菊池川と南島みなみじま集落に挟まれた微高地上に広がる弥生中期から後期にかけての遺跡。昭和三四年(一九五九)に発見され、調査が行われた。調査区域は約三〇平方メートルで、第二層亜黒土層の上部・表土下六〇センチ前後の所から単甕棺六・合蓋式甕棺一・単壺棺一・合蓋式壺棺四、計一二個が出土し、須玖II式から黒髪式にそれぞれ編年された。そのほか三つの住居跡が発見されたが、うち一基は弥生中期の住居跡で、三号住居跡は須恵器土師器を伴う複合遺跡であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android