笠松陣屋跡(読み)かさまつじんやあと

日本歴史地名大系 「笠松陣屋跡」の解説

笠松陣屋跡
かさまつじんやあと

[現在地名]笠松町県町

笠松競馬場の西堤防沿いにあったが、痕跡をとどめていない。笠松代官所・笠松役所ともいう。江戸時代、美濃国の幕府領を管轄した郡代(代官)の陣屋で、寛文二年(一六六二)徳野とくの(現可児市)から移され、以後幕府倒壊に至るまでここに置かれた。そのため美濃郡代(代官)は笠松郡代(代官)ともよばれた。寛政三年(一七九一)に記された笠松陣屋由来(遠山文書)に「慶安三年羽栗郡笠松村小物成場将監休息所相建、将監御用向相弁候処、其後寛文二寅年、名取半左衛門郡代之節、徳野陣屋ニて不弁利之訳を以、徳野ニ在来候陣屋門・玄関・書院等笠松え引移シ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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