笠間城記(読み)かさまじようき

日本歴史地名大系 「笠間城記」の解説

笠間城記
かさまじようき

二巻

別称 笠間記 久保整伯著

成立 正徳元年

分類 地誌

写本 笠間市の結解家・小田家・小室家・飯島家・仁平家・長谷川家・森田家・稲荷神社、内閣文庫ほか

解説 藩医として笠間藩主井上氏に仕えた久保整伯が江戸藩邸で編纂。笠間の起源、笠間城築城の経緯、笠間氏の系図、笠間氏時代の事跡、浅野以下の歴代笠間城主異動とその間の事跡を漢文の編年体で記述。浅野長政と幕府代官大河内金兵衛の記述は他の史料と照合すると若干疑問点は残るが、笠間を知る史料としては最も古く、基礎史料として重要視されている。大部分写本はおよそ二六丁あるが、長谷川家本・仁平家本などは正徳元年以後の城主を加筆したり、別冊として山内郷(現笠間市)社寺の由来を記している。

活字本 「和文笠間城記」上・下(昭和四七年)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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