第三革命〔中国〕

山川 世界史小辞典 改訂新版 「第三革命〔中国〕」の解説

第三革命〔中国〕(だいさんかくめい)

1915~16年の袁世凱(えんせいがい)の帝制運動に反対した挙兵第二革命に続くため第三革命という。第二革命ののち,袁は大総統に就任,国会を停止し新約法を公布し,政権,兵権を掌握し独裁制をしいた。さらに帝制復活を夢み,御用機関の推戴を受け,16年1月即位と決定した。これに対する反対ののろしはまず15年12月雲南省にあがり,省の独立を宣言した。ついで反袁政党西南軍閥も倒袁で統一し,16年5月には,袁と戦うための臨時政府である軍務院が広東省に設置された。6月袁が悶死すると,倒袁陣営の統一は乱れ,7月軍務院は廃止された。第三革命で袁の帝制は阻止できたが,軍閥,政党の相変わらぬ抗争は続いた。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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