筋痛性脳脊髄炎(読み)キンツウセイノウセキズイエン

デジタル大辞泉 「筋痛性脳脊髄炎」の意味・読み・例文・類語

きんつうせい‐のうせきずいえん〔‐ナウセキズイエン〕【筋痛性脳脊髄炎】

慢性疲労症候群

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「筋痛性脳脊髄炎」の意味・わかりやすい解説

筋痛性脳脊髄炎
きんつうせいのうせきずいえん
myalgic encephalomyelitis

それまで健康に過ごしていた人が、原因不明の激しい全身倦怠(けんたい)感に襲われ、脱力感頭痛微熱筋肉痛関節痛、筋力低下、睡眠障害、思考力や集中力の低下、抑うつ症状などの症状が6か月以上続き、日常生活を送るのにも支障をきたすようになる病気。略称ME。日本においてはこれまで慢性疲労症候群(CFS)とよばれることが多かったが、この病名は曖昧(あいまい)で日常的な慢性疲労と混同されることもあり、重症度が伝わりにくい側面があることから、最近では筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)と併記されることが多い。

[編集部 2022年8月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android