筑波の道(読み)ツクバノミチ

デジタル大辞泉 「筑波の道」の意味・読み・例文・類語

つくば‐の‐みち【×筑波の道】

連歌異称日本武尊やまとたけるのみこと筑波を過ぎて甲斐国酒折さかおりの宮に着いたとき、「新治にひばり筑波を過ぎて幾夜か寝つる」と歌ったのに対し、火ともしのおきなが「かがなべて夜には九夜ここのよ日には十日を」と答えたという故事が、連歌の起こりとされたところからいう。

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精選版 日本国語大辞典 「筑波の道」の意味・読み・例文・類語

つくば【筑波】 の 道(みち)

  1. 連歌(れんが)の異称。日本武尊(やまとたけるのみこと)が筑波を過ぎて甲斐に着いた時、「新治(にいはり)筑波を過ぎて幾夜か寝つる」と歌ったのに対して、御火焼(みひたき)のおきなが「かがなべて夜には九夜(ここのよ)日には十日を」と答えたのが連歌の初めとされたところからいう。〔連歌弁義(1770)〕

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世界大百科事典(旧版)内の筑波の道の言及

【連歌】より

…また100句(〈百韻(ひやくいん)〉という)を10回連作して〈千句〉とすることも多い。
[成立]
 記紀歌謡のヤマトタケルと御火焼之老人(みひたきのおきな)との片歌による問答(5・7・7/5・7・7)を連歌の起源とする立場が古来あり,〈新治(にいばり)筑波を過ぎて……〉というヤマトタケルの歌から,〈筑波の道〉が連歌の別称となった。しかし一般には《万葉集》巻八の尼と大伴家持との短歌の上句と下句による問答が最初とされる。…

※「筑波の道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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