箝する(読み)カンスル

デジタル大辞泉 「箝する」の意味・読み・例文・類語

かん・する【×箝する】

[動サ変][文]かん・す[サ変]《竹ではさむ意から、「口を箝する」の形で用いて》声を出さない。また、発言させない。
「晩鶯口を―・して」〈織田訳・花柳春話

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「箝する」の意味・読み・例文・類語

かん‐・する【箝】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]かん・す 〘 他動詞 サ行変 〙 竹ではさむ。「口を箝する」の形で、口を閉じてことばを発しない、また、発言させないの意。緘(かん)する。
    1. [初出の実例]「晩鶯口を箝(カン)して牡丹、花を着んとし」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉八)
    2. 「人がわが口を箝(カン)するからである」(出典:野分(1907)〈夏目漱石〉四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android