箱島村(読み)はこじまむら

日本歴史地名大系 「箱島村」の解説

箱島村
はこじまむら

[現在地名]東村箱島

吾妻川南岸にある。北部東側の岡崎新田おかざきしんでん村境を金沢かなざわ川が北流し、西境千沢せんざわ川が北流する。観応元年(一三五〇)一二月一九日、「上野国北筥嶋小野村内田野村在家一宇」が如意によい(現北群馬郡小野上村如意寺)に寄進されている(「藤原季長寄進状写」野村市郎兵衛氏所蔵文書)。当村は岡崎新田、西隣五町田ごちようだとともに南箱島と称したと伝え、また吾妻川北岸の村上むらかみ小野子おのこ(現小野上村)は北箱島と称したと伝えるので、「北筥嶋」は同川北岸部にあたるとも考えられる。天正一八年(一五九〇)一二月一〇日には「箱嶋」のうち五貫八〇〇文が折田軍兵衛に宛行われている(「真田信幸宛行状」折田文書)

万治二年(一六五九)の沼田藩領分書上写によると幕府代官岡上(岡登)次郎兵衛景能支配で高五五〇石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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