長尾景春(読み)ながお かげはる

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「長尾景春」の解説

長尾景春 ながお-かげはる

1443-1514 室町-戦国時代の武将
嘉吉(かきつ)3年生まれ。長尾景信の子。祖父景仲,父景信は山内上杉家の家宰(執事職)をつとめる。文明5年父の死後上野(こうずけ)(群馬県)白井城主。上杉顕定(あきさだ)が叔父忠景を家宰にしたのを不満とし,8年古河公方(こがくぼう)足利成氏(しげうじ)と通じて乱をおこす。山内・扇谷(おうぎがやつ)両上杉氏の争いでは扇谷方についた。永正(えいしょう)11年8月24日死去。72歳。通称は孫四郎,四郎右衛門。号は伊玄斎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の長尾景春の言及

【長尾氏】より

…それぞれ上杉氏の家宰として家政管理をつかさどるほか同氏の守護分国上野・伊豆・武蔵の守護代をつとめた。室町後期の文明年代には長尾景春が上杉顕定に背いて反乱をおこしたが,上杉氏の権力を奪取するには至らなかった。しかし,それを契機とする上杉氏権力の分解と衰退にともない,長尾氏はそれぞれ独自の動きを示した。…

※「長尾景春」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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