節立つ(読み)フシダツ

デジタル大辞泉 「節立つ」の意味・読み・例文・類語

ふし‐だ・つ【節立つ】

[動タ四]茎が伸びて節があらわれる。また、ふしくれだつ。
「けふみれば―・つほどになりにけりあけば門田早苗とりてむ」〈丹後守為忠百首〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「節立つ」の意味・読み・例文・類語

ふし‐だ・つ【節立】

  1. 〘 自動詞 タ行五(四) 〙
  2. 茎がのびて節があらわれる。また、木などが、節が多くてごつごつする。
    1. [初出の実例]「けふのみと急ぐや田子の手もたゆく千町の苗の節たたぬまを〈藤原行家〉」(出典:白河殿七百首(1265)夏)
  3. 指などが骨ばってごつごつする。
    1. [初出の実例]「節立った指の左右の手を」(出典:暴君へ(1916)〈有島生馬〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android